おジャ魔女列車・6012Fを撮ろうと思っている方へ
〜列車撮影のアドバイス〜

 

京阪が「やってくれた」この列車,撮りたいと思っている人は結構いるはずです(?)
それもきっと鉄道ファンだけではないでしょう.
そんな「電車なんか撮ったことないけど,ぜひこれを上手に撮りたい」と思っておられる方へのアドバイスです.
鉄道,特に京阪に詳しい人にはあまり参考にならないかもしれません.
その点ご了承の上,ご覧ください.
情報など入り次第,随時更新していきます.

 ・いつ,どこを走っているの?
 
 走っている区間は,大阪・淀屋橋〜京都・出町柳間です.また昼間に充てられる種別は,急行と準急です.
 急行は前記の全区間を走りますが,準急は淀屋橋から途中の樟葉(くずは)までしか行きません.
 ただし週末など,京都競馬場でレースがあるときは,淀まで延長される準急もあります.

 また日中のダイヤ・運用は,パターン化されています.
 淀屋橋を急行で出発した列車は,出町柳に着くと急行となって折り返します.
 それが淀屋橋に戻ってきたとき,今度は樟葉行きの準急となって出発します.
 そしてまた樟葉で折り返し,淀屋橋に戻ると今度は急行で…というのを繰り返します.
 つまり,樟葉以東の駅で淀屋橋行きの6012Fを見たとしても,すぐ往復して帰ってくるわけではないのです.

 しかし以上のような場合も,この列車が車庫で休んでいるならば意味がありません.
 運が悪いと,寝屋川市駅近くの車庫で一日中止まっているかもしれません.
 特に平日などは可能性が高いと思われます.
 ですので絶対に見たいといわれるのなら,日曜・祝日をお勧めします.
 ひらパーの宣伝列車ということで,日曜・祝日はほぼ確実に走るのではないのでしょうか?
 有名な撮影地にはファンがいっぱいいるでしょうが,行くところ行くところすべているわけではないでしょう.

 

 ・どうすればうまく会える?
 
 とりあえず淀屋橋,もしくは出町柳から特急に乗ってみましょう.
 その日6012Fが走っているのならば,必ずどこかで見られるはずです.
 車窓にしっかり目を凝らしてください.
 種別などがわかりやすいですから,列車の先頭が一番見やすいでしょう.
 種別幕の色は急行が赤またはオレンジ,準急が青または紺となっています.

 もしどこかですれ違ったとしたら.
 淀屋橋行きに乗っていて急行の6012Fとすれ違ったならば,その列車は出町柳ですぐに引き返します.
 次の特急停車駅で降りて待つのもよし,前の急行停車駅まで戻るもよし,その辺はご自身の判断です.
 準急で走っているのとすれ違ったなら,その列車は樟葉で折り返しますが,その折り返しが約20分あります.
 折り返してホームに入線してくるのは発車約5分前で,それまでは京都側の留置線に入っています.

 出町柳行きにのって,準急のそれとすれ違った場合.
 丹波橋で降りるといいかと思います.
 前で行ったように,準急で淀屋橋に着いた列車は,急行で出町柳まで行きます.
 また急行は,丹波橋で特急と接続して,特急を先に行かせます.
 つまり急行は丹波橋で,比較的長時間停車するということです.
 急行に就いているこの列車とすれ違った場合.
 折り返しで戻るのは準急ですから,次の特急停車駅で降りて,樟葉あたりまで戻ったほうが賢明と思います.

 いったん出会ったあとは,次に戻ってくる時刻は容易に想像できます.

 

 ・「戻ってくる時刻」とか言ったって,時刻表とかないの?
 
 京阪が出している京阪の時刻表というのは,駅ごとの時刻表以外はないようです.
 …と思ったら調べてみるとありました.
 ダイヤ改正ごとに新しいものが発売され,今は「京阪時刻表vol11」(2000年発行)が最新のようです.
 定価700円で,京阪の駅売店や鉄道書がよくある大きな本屋などに売っているようです.
 
 この他に,関西の鉄道の時刻を収録した「KATT(かって)関西圏JR線・私鉄線時刻表」というものがあります.
 定価950円で,関西の本屋ならまぁ売っているでしょう.
 首都圏の方は「MATT」,名古屋の方なら「NATT」という時刻表を聞いたことがあると思いますが,
 それらの姉妹版と思ってください.
 京阪だけでなく関西のほかの鉄道の時刻表もあるので,関西を旅行するときにあったら便利かと思います.
 さすがに全駅の時刻は乗っていませんが,主要駅の時刻が乗っているので十分だと思います.

 

 ・どこでよく撮れる?
 
 まずは有名な撮影地から紹介します.
 ・大和田駅−−−急行停車の守口市から京都方に4駅目です.各停しか止まりません.
            ここの大阪行きホームの大阪側先端から,通過していく列車が撮れます.
            午前中が順光です.
            臨時列車などが運転されるときは,結構な数のファンが来ます.
            また通過していく列車も,結構スピードを出しています.
            ですから,あまり自信がない方にはお勧めしません.
 ・森小路駅−−−京橋から京都方へ3つ目で,各停しか止まりません.
            京橋から萱島まで複々線区間となっていますが,各停のみ停車の駅としては,
            ここだけが急行線と緩行線の間にある,島式ホーム2面となっています.
            京都方行きホームの京都方先端から淀屋橋行きが,
            大阪方行きホームの京都方先端からは京都方行きが撮れます.
            ただし京都方行きは,後追いの形となります.
            ここも大和田同様,多くのファンが来て,列車のスピードも出ます.
            撮り慣れていない方には,ここもあまりお勧めできません.
 その他京橋〜守口市の間の各駅でもよく撮れるようです.

 次に駅で撮るとき,よく撮れる駅です.
 ・丹波橋駅−−−前で言ったように,急行はここで特急に先を譲るため,少し長く停車します.
            ただ特急に乗り換える人がかなり多いので,ホームの先でも人が結構並んでいます.
            それでもまぁ,大丈夫でしょう(?)
 ・樟葉駅−−−準急運用の場合,ここで折り返します.
           前記のように折り返し時間は約20分で,ホームに入ってくるのは発車約5分前です.
           それまでは京都側の留置線に入っています.
           京都方行きホームの先から撮れないこともないですが,結構遠いです.
           この場合いちばんきれいに撮れるのは,留置線からホームに入ってくるときでしょう.(作例)
           あまりこちらまで引っ張ってくると,標識などがかぶるかもしれません.
           ホームに入ったあとでも,ホームのギリギリ端まで寄れば,編成全体を収められます.
           しかし発車2分ぐらい前になると,淀屋橋から来た準急が向かいの線に入ってきます.
           あまりゆっくりしすぎていると,来た準急に邪魔をされます.
 ・守口市駅−−−「守口市駅」でピーンと来るのはあのゲームですが…という事はおいといて,
            大阪行きホーム側に少しカーブしているので,
            京都方行きの列車を,大阪行きホームの大阪側先端で捉えられます.
            また午前中なら,そこから大阪側から入ってくる列車を撮れます.

 

 ・それだけ1日追いかけたら,運賃とかだいぶかかりそう…
 
 京阪で使えるフリーキップをご紹介します.

 ・とりあえずいちばん安く追いかけるには?
  「奈良・斑鳩1dayチケット」
   奈良・斑鳩の近鉄やバスのフリー区間がメインですが,
   大阪市交版・阪急版などがあり,その京阪版があります.
   あの列車が走る区間はすべてフリー区間に入っています.
   1500円で,京阪主要駅駅事務所で売っています.
   発売・利用期間は11月いっぱいまでです.(詳細)

 ・ついでに京都観光もしたい
  「京都花まる1dayチケット」
   京阪の大津線を除く全線と,京都市営地下鉄・バス,京都バスなどが乗り放題のきっぷです.
   1700円で12月1日までの発売です.
   上に同じく,京阪主要駅駅事務室で販売しています.(詳細)

 ・2・3日関西に滞在して,京阪のほかにもいろいろ行きたい
  「スルッとKANSAI3dayチケット」
   スルッとKANSAI加盟社局で,好きな3日間乗り放題のきっぷです.
   京阪の場合は全線がエリアに入っています.
   5000円で今秋は12月10日まで発売でし,25日まで有効です.
   スルッとKANSAI加盟社局の駅で売っています.
   またこのきっぷは関西以外でも,クーポン引き換えという形で売っているようです.
   旅行代理店でクーポン券を購入し,関西の駅で引き換えるというものです.
   ただし先ほどのとは違い,連続した3日有効で通年発売です.
   他にも「スルッとKANSAI2dayチケット」というものがあり,
   こちらは関西圏以外の旅行代理店で,ツアーに組み込んで発売しているようです.
   値段は3800円で,これは好きな2日間有効となっているようです.(それぞれの詳細)

 

 ・最後に
 
 11月10日に寝屋川車両工場で「ファミリーレールフェア2002」が開催されます.
 車両の展示や工場の公開などをするわけですが,その告知チラシにこんなのがありました.

  ちびっ子アーティスト号
   この日は「おジャ魔女どれみ列車」が「アーティスト号」に.
   外も中も楽しいイラストがいっぱい.

 「ちびっ子アーティスト号」というのは,沿線の幼稚園児や小学生から公募した絵から優秀作品を選び,
 それを列車の中に貼るというもので,毎年運行されているようです.
 副標(方向幕のほかに前面に掲示される,ヘッドマークみたいなもの)も掲示されるようです.
 でこれに10日はおジャ魔女列車が使われるということです.
 「中」はともかく,「外の楽しいイラスト」ってあれでしょうね…
 つまりはこの日はずっとこの工場にいるということで,来れば絶対に見られます.
 ただし,おジャ魔女列車が使われるのはこの日だけのようで,それ以前・以降は普通に走るということです.
 ただ10日の前日・翌日は車内の広告・絵を張り替えるなどの作業をするために,走らないかもしれません.

 

 ・最後に(2)
 
 知っておくと便利かもしれないこと,また京阪に関する知識を書いておきます.

 ・淀屋橋は1面4線と変わった構造(こういうこと).急行・準急は着いたらすぐに折り返します.
 ・出町柳は1面2線.ここでも到着した急行は3分ほどで折り返します.
 ・樟葉発の準急は急行との接続を取り,急行が発車したあとに出発します.
 ・樟葉行き準急が,樟葉に到着した3分ほど後に後続の急行が到着しますが,間に合いません.
 ・時刻表を見ると,準急が樟葉に到着した5分後に淀屋橋準急が発車しますが,
  準急の樟葉折り返しは20分です.

 ・車内の写真を撮りたいなら,終着駅の前で乗って,終点について客が全員降りたときが狙い目です.
 ・私が11月3日に行ったときの場合,
  出町柳行きの急行で出町柳側先頭車は,終着時のほかの乗客は一人でした.
 ・列車は下から見上げた感じで撮るときれいに見えますので,しゃがんで撮るとよく写ります.
 ・編成全体を入れるときは,左右に余計な余白ができないように注意してください.
 ・淀屋橋〜出町柳の片道大人運賃は460円です.

 ・京阪各駅の入場料は150円で,入場時刻から2時間有効です.
 ・入場券を買うときは,お金を入れて「入場券」ボタンを押して,さらに「150円」のボタンを押してください.
 ・京阪の特急は無料です.運賃のほかに,他に特急料金などは要りません.
 ・京橋〜萱島(寝屋川信号所)までの複々線区間は,関西民鉄最長のものです.
 ・11月3日の6012Fの運用(斜体は予想される運用,出:出町柳,淀屋:淀屋橋)

  淀屋8:33(急・出)9:40出9:43(急・淀)10:51淀屋10:54(準・樟葉)11:31樟葉11:51(準・淀屋)12:29淀屋
  淀屋12:33(急・出)13:40出13:43(急・淀屋)14:51淀屋14:54(準・樟葉)15:31樟葉15:51(準・淀屋)16:29淀屋
  淀屋16:33(急・出)17:40出17:43(急・淀屋)18:50淀屋18:54(準・樟葉)19:31樟葉19:51(準・淀屋)20:29淀屋…


 ・11月9日の運用(凡例は上に同じ)

  出14:28(急・淀屋)15:36淀屋15:39(準・樟葉)16:16樟葉16:17ごろ(回)淀 16:27淀駅大阪側留置線

 

 ・関連・参考リンク
 
  京阪電鉄
  ひらかたパーク
  スルッとKANSAI
  Yahoo!天気情報
  駅前探険倶楽部 関西版

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